Android Wear アプリ開発 センサ活用チュートリアル 1 Android Studio 準備編
準備
本ページは、Android Wear 開発チュートリアルの準備編です。開発環境の構築が終わっていて、Wearアプリの開発やWear↔Mobile間通信についての記事を参照したい方は、こちらの Index からご参考ください。
2.2. スマートウォッチで USBデバッグを可能にする
次に、スマートウォッチでBluetoothデバッグを有効にする必要があります。やり方は前述スマートフォンのUSBデバッグ有効かとほぼ同じです。このオプションは以下の通り設定します。
画像はエミュレータの画面で、英語になっています。済みません。
設定アプリの一番下にある 端末情報 を開き、 ビルド番号 を 7 回タップします。数回タップするとメッセージが表示されます。
開発者になったというメッセージが表示されます。
この状態で「設定」画面の1番下から2番目に「開発者向けオプション」が表示されます。表示されていない場合はビルド番号のタップが足りないのかもしれません。
「開発者向けオプション」の「ADBデバッグ」と「Bluetooth デバッグ」にチェックを入れて有効にします。
2.3 スマートフォンと開発用PCでADB接続を行う
最後にスマートウォッチ、スマートフォン、開発用PCでADB接続を行います。ADBは Android Debugging Bridgeの略で、Android のデバッグツールのことのようです。やり方は以下の通りです。
スマートフォン上で「Wear OS」というアプリを起動します。Wear OSはスマートウォッチの設定を行うアプリのようです。Wear OSはスマートウォッチとスマートフォンのカップリングを行った際に自動的に導入されました。プレイストアからダウンロードすることもできるようです。
Wear OSの画面を開くと最下段に「詳細設定」というボタンがあるので押下します。
「詳細設定」の一番下に「Bluetooth 経由のデバッグ」という項目がありますので、有効にします。
画面画像では「ホスト: 接続済み」「ターゲット: 接続済み」となっていますが、最初は「ホスト: 未接続」「ターゲット: 接続済み」になっているはずです。
開発用PC上のコマンドラインなどから以下のコマンドを実行します。
adb disconnect ・・・ ADB接続の全てを切断します。
adb forward tcp:4444 localabstract:/adb-hub ・・・ ADB接続を行うコマンド。
adb devices ・・・ ADB接続されている機器、エミュレータの一覧を表示します。
上記の操作が成功すると、「adb devices」を実行した場合に、「127.0.0.1:4444」ともう一つの接続機器、エミュレータが表示されます。
先程の「Wear OS」→「詳細設定」→「Bluetooth 経由のデバッグ」の項目が「ホスト: 接続済み」「ターゲット: 接続済み」となっていれば、完了です。
3. Android Studio上でプログラムの雛型作成
Android Studio上で「New Project」を作成します。Projectの種類を選択する画面が表示されるので、「Wear OS」タブ→「Blank Wear Activity」を選択します。
「Configure your project」というプロジェクトの設定画面になりますので、名前やパッケージ名を入力した後、「Pair with empty phone app」にチェックを入れます。(プログラム名やパッケージ名は後から変更すると手間なので、しっかり考えてつけましょう。)
「Finish」をクリックすると、プログラム入力画面が表示されます。
これでようやく準備完了です。次のページからは実際のコードを解説します。