社会情報体験演習

1.授業の概要と達成目標(シラバスより)

講義概要
最初の三回の講義では,同一テーマに対して社会・情報・人間の三分野からの捉え方を提示する. その後は,4つの側面(発想法とノーティング,プログラミングと計測・制御,統計学と調査, アクティビティから学ぶ経済学)から受講生に興味があると思われるテーマを選んで演習を行う.
達成目標
最初の三回の講義では,社会情報学部の学際性を感じ取って欲しい. その後の演習では,大学での学びの基礎技能を受講生自ら訓練しながら, 社会情報学部卒業時における自らのイメージを明確にすることを主要目的とする. さらに,受講には努力を要するが受講終了時には大きな達成感のある演習を目指す.

2.授業前にしておく設定

授業の前に,CoursePower とメール(AOYAMA-mail)の設定をしてください. CoursePower は「お知らせ」の転送設定をします. メールは,署名,メッセージ形式,転送の設定を行います.

教員は学生ポータルにメッセージを配信できません. 授業に関連した教員からの連絡は,CoursePower の「お知らせ」か, AOYAMA-mail のいずれかで行います. 単位に関わる重要な「お知らせ」やメールを見ていなかったために, 単位を落としたり,進級できなかった人がいます. 必ず転送設定を行ってください.

2.1 CoursePower の設定

IT 講習会のガイダンスで説明があったと思いますが, CoursePower の「お知らせ」を転送設定してください.

CoursePower にログインしたら,ページ右上にある歯車のマークをマウスでクリックしてください. 「お知らせ転送設定」という項目が現れますので(下図), これをマウスでクリックします.

お知らせ転送設定1

転送先に, 自分が頻繁に使うデバイス(スマートフォンなど)に届くメールアドレスを入力してください.

お知らせ転送設定2

ウィンドウの一番下にある「登録」ボタンを押して終了です.

お知らせ転送設定2

2.2 AOYAMA-mail の設定

就職活動では必ず大学から与えられた AOYAMA-mail を使ってください. 採用に関わる社会人の中には, 大学から与えられたメールを使わない学生をよく思わない人もいます. 会社に入ればその会社のメールを使う必要があるので, 学生のときにそういうことができない人には不安を覚えます. 1年生のときから AOYAMA-mail に慣れてください.

ビジネスメールにはいくつかのマナーがあって, それができていない学生は就職活動で不利です. 就職活動を始めてからビジネスメールのマナーを学ぶのではなく, 1年生のうちからきちんとしたメールを書けるようにしておきましょう.

署名,メッセージ形式,転送の設定を行います. AOYAMA-mail にログインしたら,右上にある歯車のマークをマウスでクリックしてください.

メール設定1

現れた「設定」ウィンドウ下部にある, 「Outlook のすべての設定を表示」をマウスでクリックします.

メール設定2

「設定」ウィンドウが拡大されます. 「メール」の「作成と返信」を選ぶと, 電子メールの署名を作成することができます. メールの署名とは,電子メールの最後に付加する発信者情報です. ビジネスメールでは署名は不可欠です. 必ず作成しましょう. 下図は私の署名です.学生の場合には, 氏名,所属,メールアドレスを書いておけばいいでしょう. 就職活動のときには電話番号を加えてもいいと思います.

メール設定3

署名を作成したら,その下にある「新規作成するメッセージに自動的に署名を追加する」と, 「転送または返信するメッセージに自動的に署名を追加する」にチェックを入れます.

続いて,その下にあるメッセージ形式の設定で, メッセージを「プレーンテキスト」形式にします. HTML 形式のメッセージは, ウェブページのように見栄えの良いメッセージを作成できますが, 不正なコードを埋め込むことが容易にできるので嫌う人が多くいます. 特に,PCスキルの高い人ほどその傾向が強くなります. プレーンテキストで送られてくるメールを嫌う人はいないので, メールはプレーンテキスト形式にしておくべきです. 就職活動でHTML形式のメールを送り, 相手がHTML形式を嫌う人だったらどういうことになるか,想像してください.

メール設定4

以上の設定を終えたら「保存」ボタンを押してください.

メール設定5

最後に,メールの転送設定をします. 「メール」の「転送」を選ぶと, メールの転送先アドレスを指定できます. 「転送を有効にする」と「転送されたメッセージのコピーを保持する」にチェックを入れ, 転送先メールアドレスを入力して,「保存」ボタンを押します. 転送先は CoursePower の「お知らせ」転送先と同一にすればよいでしょう.

メール設定6

「転送されたメッセージのコピーを保持する」にチェックを入れないと, 受け取ったメールは AOYAMA-mail には残されずに転送されます. AOYAMA-mail にはメールを残しておいた方がよいでしょう.

3.講義資料・参考リンク

第4週から第15週まで,学生は4クラスに分かれて実習を行います. 各教員は3週間で完結する「シリーズ」を行います. それぞれのクラスは,4つのシリーズを順番に経験します.

寺尾が担当するシリーズでの実習資料を以下に公開します. ファイルへのリンクは, リンクの右側にファイル名が書かれています.

第1回:正規分布の学習
社会情報学部では,1年生で「統計入門」という科目を必修にしていることからわかるように, 統計学の知識を習得し,データを分析するスキルを獲得することを重視しています. 統計学の入門講義で学習する重要な概念として,確率分布と, 確率分布の代表格である 正規分布(normal distribution)があります. この実習では,20cm の長さのパスタ100本を中心に見える位置で折ります. 折られたパスタの長さを測定して,長さの分布をグラフで観察します. 正規分布を体験的,感覚的に理解することがこの実習の目標です.
実習の手順 を示したページを作成してあります. 2020年度の実習は,新型コロナウイルス対応のため,教室では実施できません. このページを見て実習を行ってください.
2019年度まで,教室での実習で用いていた PowerPoint スライドは こちら(pasta.pptx)です.
第2回:ランダムウォークの学習
この実習の目的はランダム系列の性質(ふるまい)を理解することです. 世の中にはランダムな現象があふれています. ここでランダムとは,規則性がないこと,あるいは, 将来を確率的にしか予測できないことを意味します. さまざまな社会的・経済的現象の背後にはランダム性がかくれています.
ランダムな現象は身の回りに多く存在するので. わわわれは直観的にはそのふるまいを理解できているように思います. ところが,多くの心理学的研究から,人間はランダムな現象のふるまいを誤解しており, ランダムな現象にだまされやすいことがわかっています.
実習の手順 を示したページを作成してあります. 2020年度の実習は,新型コロナウイルス対応のため,教室では実施できません. このページを見て実習を行ってください.
2019年度まで,教室での実習で用いていた PowerPoint スライドは こちら(randomwark.pptx)です.
第3回:調査法による研究の体験演習
質問票を用いた調査を体験します. 「学生生活調査」に回答し,そのデータを分析します. 分析には R という統計分析の専用ソフトウェアを用います. 基本的な分析の手順を学び,どのような分析からどのようなことがわかるのかを学習します. 調査法を用いた卒業研究のイメージを得ます.
授業の前に R のインストールを済ませておいてください. インストール方法を示した文書を CoursePower で配布しています.
実習の手順 を示したページを作成してあります. 2020年度の実習は,新型コロナウイルス対応のため,教室では実施できません. このページを見て実習を行ってください.
2019年度まで,「学生生活調査」に加えて,「社会情報学部への満足度調査」を行っていました. これは分析がやや高度で,教室での実習でないと支援が難しいです. そのため,2020年度の実習は内容を少なくして行います. それでも,卒業研究として十分な水準の分析を体験できるでしょう.